無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
混迷する日本の社会保障改革(17)
japan38

混迷する日本の社会保障改革(17)

<前回より>

2020年度に基礎的財政収支(PB)を黒字化するという目標が先送りされます。次なる期限はまだ決まっていません。以前から、2020年度の達成実現は無理という意見は根強くありました。2017年度の見通しは18.4兆円の赤字、これを2020年度に8.2兆円の赤字まで減らしたとしても、まだ黒字化までの距離感は途方もなく大きい状況に変わりありません。

2019年10月に2%の消費税率引き上げで5.6兆円の税収増が見込めたとはいえ、それで黒字化は無理です。安倍晋三首相は、そこから少なくとも2兆円を教育などの無償化に流用すると言っています。消費増税分の使途変更というよりも、それ以前にPB赤字幅の縮小がうまく進められなかったという理解が正しいと言えます。

財政リスクなど単なるフィクションにすぎないという見解は根強くあり、現在でも相当の求心力を持っています。但し、そうした見解に便乗して財政再建を放棄した後で、財政リスクが顕在化したときには、オピニオンリーダーたちは何の責任もとらないでしょう。これは危険な構図と言えます。

もしも、財政リスクを映す鏡がなく、どんどんリスクが高まる出来事が起これば、リスクは突然に襲ってくることになります。そのときは、投資家の疑心暗鬼がリスクプレミアムとして加わることになれば、財政破綻が現実化することになります。

衆院選挙も終盤に差し掛かっていますが、与野党ともに国民の人気取り政策と双方の揚げ足を取ることにばかり議論が集中しており、財政健全化に関する議論が全く聞こえてこないことに危機感を感じずにはいられません。

現時点で短期的な財政破綻リスクは低いと思いますが、いまのように財政赤字を垂れ流し続ける状況が続けば、10年後〜20年後の年金や医療等の社会保障制度は目も当てられないような状況になっていることでしょう。ハゲ発言で物議を醸した議員の発言からも見て取れるように、次の選挙に勝つことしか考えられない議員しかおらず、国家百年の計を語れる議員が一人もいない状況ではとても財政健全化は望みようもありません。

1867年の大政奉還から今年で150年、いまの日本の繁栄があるのは国家百年の計のために戦った幕末の志士達の偉業とも言えます。もう一度、日本を洗濯してくれる志士達の出現が望まれますが、、、
ブログに合格点を!

にほんブログ村 株ブログ オフショア投資へ
にほんブログ村

【11/4-5上海開催】海外で作る自分年金セミナー&個別相談会参加者受付中!
| 香港IFA木津英隆 | 日本と世界経済 | comments(0) | - | - | - |
Comment
name:
email:
url:
comments: