中国には馬雲会長のようなリスク志向の経営者が沢山います。
2014年6月4日付の日経新聞によると、「発売1年足らずで9兆円近い資金を集めた投資商品が中国にある。その名は「余額宝」。余ったお金を宝に変えるという意味だ。預金を一部自由金利の大口定期で運用することで、通常より高い利回りを実現。瞬く間に8千万人あまりの利用者を吸い寄せた。しかけたのは米最大の上場を計画する中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団。「金融業には撹乱(かくらん)者が必要だ」。創業者で会長の馬雲(49)は刺激的な文章を中国共産党機関紙、人民日報に載せた。」と報じられています。
アリババの馬雲会長はまさにリスクテイカーです。中国には馬雲会長のようなリスク志向の経営者が沢山います。リスクを好まない経営者の方が少数派と言って良いかもしれません。彼らはただがむしゃらにリスクを取っているのではなく、ほぼ確実な勝算があった上で、積極的にリスクを取りにいっているようにも見えます。
資産運用についても同じことが言えます。元本保証型の金融商品は、実は非常にリスクが高い運用になることもあります。元本を保証する金融機関が倒産したら、元本以下の金額しか戻ってこないことが確定してしまうからです。その一方、元本保証ではない積立ファンド、ランドバンキングなどの投資商品は非常にリスクをコントロールしやすい金融商品だと思います。運用状況によって利回りに変動はありますが、価格が下がる確率よりも価格が上がる確率の方がずっと高く、たとえ運営会社が倒産しても、ファンドやランドの価値が影響を受けることはないからです。
金融の仕組みを学んでいけば、元本保証にこだわるよりも、リスクをコントロールする運用をした方が結果的にリスクが低くなるということをお分かり頂けると思います。人生においても、リスクを取らない人生よりも、積極的にリスクを取る人生の方が面白く、遣り甲斐があるのではないかと思います。